はじめに

近年産業廃棄物処理業者に対する免許停止や許可取消といった行政処分が相次いで公表されています。

ここでは、特定の企業を非難するものではなく、「産廃業界全体に対する注意喚起として捉えること」が重要とお伝えしつつ、事業を行う産廃関係者や排出事業者の方に向けて、最近の処分事例の傾向と、今後注意すべきポイントを整理します。

明石市・神戸市周辺でも他人事ではない行政処分

産業廃棄物処理業は、廃棄物処理法に基づき厳格な許可制度のもとで運営されています。

明石市・神戸市周辺は、

• 建設業
• 製造業
• 物流業
• 医療・福祉施設

などが集積しており、産業廃棄物の発生量も多い地域です。

その分、自治体による監視・指導の目も厳しく、小さな違反や認識不足が、結果的に免許停止や許可取消に発展するケースも見られます。

最近多い免許停止・許可取消の主な理由

欠格要件への該当

近年増えているのが、欠格要件に該当したことによる許可取消です。

例えば、

• 役員や関係者の法令違反（暴行や飲酒運転などの事件）
• 経営状況の大きな変化（破産手続き等）
• 過去の違反行為が確定したケース

などが該当します。

明石市・神戸市で真面目に業務を行っていても、事業内容以外の要因で許可を失う可能性がある点は、特に注意が必要です。

無許可・不適正処理の発覚

処理業務そのものに関する違反も、依然として多く見られます。

• 許可されていない品目の取り扱い
• 無許可業者への再委託
• 積替え保管基準の違反
• マニフェスト管理の不備

これらは、「少量だから」「一時的だから」と軽く考えがちですが、発覚した場合は重い行政処分につながります。

行政指導への対応不足

明石市・神戸市周辺でも増えているのが、行政指導後の対応不足による処分です。

• 改善指導を受けたまま放置してしまった
• 報告期限を守らなかった
• 是正内容が不十分だった

このような場合、当初は軽微だった指摘が、最終的に事業停止や許可取消へ発展することもあります。

なぜ今、処分が目立つのか

背景には次のような変化があります。

• 兵庫県・神戸市の場合は監視体制の強化
• 電子マニフェスト普及による管理精度の向上
• 不適正処理に対する地域住民の関心の高まり
• 環境配慮への社会的要請の強化

つまり、「これまでも問題だったが、環境の変化により、問題がより顕在化した」ことで、誰もが注目する事件にまでなる時代に入ったと言えます。

明石市・神戸市で産廃業者を選ぶ際のポイント（排出事業者向け）

排出事業者の立場からも、産廃業者選びは非常に重要です。

• 許可内容が業務内容と合っているか
• 契約書やマニフェスト管理が適正か
• 行政指導・法令遵守を重視しているか
• 地元での実績や信頼性があるか

不適切な業者を選んでしまうと、排出事業者側も責任を問われる可能性があります。

まとめ

明石市・神戸市エリアにおける産廃業界でも、免許停止・許可取消の事例は決して珍しいものではありません。

これらの事例は、適正処理と法令遵守の重要性を改めて示しています。事業者は地域に根ざして事業を続けるためには、日々の業務を見直し、当たり前のことを確実に守る姿勢が、何よりも大切だと言えるでしょう。

私たち西神清掃は、地域の皆さまと共に、「よりきれいで、より安全な街」を守るため、今後も引き続き、保冷順守で活動してまいります。

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