
道ばたに落ちているゴミ、田んぼや空き地に捨てられた袋。 それを見たとき、ふいに頭をよぎりませんか?
「そのうち、誰かが片付けるだろう」
この何気ない思い込みが、実はゴミ問題を大きくしている原因の一つです。
ゴミは自然には消えない
捨てられたゴミは、放っておいても消えることはありません。
- 風で飛ばされ、別の場所へ移動する
- 雨で流され、川や海へ流出する
- 紫外線で劣化し、細かいプラスチックになる
見えなくなっただけで、問題は形を変えて残り続けます。
実際に「誰か」になっているのは
では、その「誰か」とは誰なのでしょうか。
- 農家さん
- 地域の自治会やボランティア
- 清掃・回収業者
本来やらなくてもいい作業を、時間と労力をかけて引き受けています。
「誰かがやってくれる」ではなく、
「誰かにやらせてしまっている」
これが現実です。
積み重なると、大きな問題に
ゴミ問題は、一つひとつは小さく見えるかもしれません。
しかし、
- 一人が捨てる
- 次の人も「ここに捨てていい」と勘違いする
- いつの間にかゴミ捨て場になる
こうして、不法投棄の連鎖が生まれます。
農家さんの現実の声
田んぼや畑に捨てられたゴミ。
それを最初に見つけるのは、多くの場合、農家さんです。
「朝、見回りに行ったらゴミ袋が投げ込まれていた」
「作業を始めようとしたら、ペットボトルや空き缶が散乱していた」
こんな話は、決して珍しくありません。
本来は作物の管理や収穫に使うはずの時間を、
ゴミ拾いに費やさなければならない――
それが現実です。
- 農機具にゴミが絡まり、故障の原因になる
- 割れたガラスや金属片でケガの危険がある
- ゴミ処理のために、余計な費用がかかる
農家さんにとって、不法投棄は「迷惑」ではなく、
生活と仕事を脅かす問題なのです。
コストは、私たち全員が負担している
不法投棄されたゴミを処理するには、
- 人件費
- 車両費
- 処分費
がかかります。
その費用は、回り回って
税金やサービス料金として、私たち全員が負担しています。
社会が技術進歩したとしても「タダで片付く」ことは、決してありません。
少しの意識で変えられる
必要なのは、難しいことではありません。
- ゴミは持ち帰る
- 分別ルールを守る
- 不法投棄を見かけたら、自治体に相談する
たったこれだけで、「誰か」に負担を押し付けずに済みます。
「自分は捨てない」という選択
ゴミを捨てないことは、特別な行動ではありません。
「自分は捨てない」
その選択が一人、また一人と増えることで、景色は確実に変わっていきます。
私たちがやめるべきなのは、
ゴミではなく――
「誰かが片付ける」という思い込み。
小さな意識の変化が、地域と環境を守る第一歩になります。
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