清掃・ごみ収集の仕事に向けられる偏見について

目次

はじめに

「清掃員」「ごみ収集員」という言葉を聞いて、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか。
社会を清潔に保つために欠かせない存在であるにもかかわらず、清掃やごみ収集の仕事には「偏見」が今もなお残っています。「職業差別」の対象として例にも挙げられるやすい「清掃員」「ごみ収集員」は実際の現場では、どういった体験があるのでしょうか?

今回は、清掃・ごみ収集の作業員の実体験や職業差別の背景、そもそも偏見を議論する必要があるのかという問題提起を通して、この仕事の本当の価値を見つめ直していきたいと思います。

これって差別?偏見?

まずこのテーマを話題にするにあたり、実際の現場で私が体験したことをお話します。

「ゴミ収集車に生ゴミを積み込んでいた時、車の横を通っていたカップルの男性の方が「臭っ」と笑いながらパートナーと談笑をして、小走りで去っていく」

「ごみ収集をしていると、ある親御さんが子どもに「勉強しないとあんな仕事しかできないよ」と言っているのを耳にする」

などを体験」しました。

これらを実際に聞いて、私はネガティブな感情や偏見を「止めてほしい」と思ったことはありません。感情や偏見は存在するし、他人から言われて蓋をすることも難しいと思うからです。ただ何気ない言動は他人に様々な感情をもたらします。

以前、猛暑の日の作業中に、近所の方が冷たいお茶を差し入れてくださいました。ほんの数分の休憩でしたが、「大変やね!お疲れ様!」と言ってもらい、疲れが吹き飛ぶような体験もしました。むしろ、こうしたポジティブな言動を受け取ることの方が多いです。

ではあえて「偏見」などを議論する必要があるのでしょうか?

そもそも「偏見」を議論する必要はあるのか?

ここで考えてみたいのは、「清掃業には偏見がある」と何度も強調することが、本当に正しいのかということです。

  • 偏見を強調することの弊害
    「差別がある」と繰り返すこと自体が、逆に差別意識を固定化してしまい、清掃業は「差別される職業」というレッテルを強める?
  • だからと言って無視はできない現実
    現場で清掃員が理不尽な差別や偏見を受けているのも事実で、現実から目を背ければ、議論にすらならない
  • 建設的な方向へ
    「ある・ない」を議論するよりも、
    → なぜ偏見が生まれるのか
    → どうすれば清掃の社会的評価を考えてもらえるか
  • 清掃業の社会的評価を考える
    清掃業は現段階の社会に必要不可欠な職業であり、本当の問題はゴミが社会から無くならないことにある

すなわち議論することで「ゴミ問題」とは?まで考えるべきで、単に「偏見をどうにかすべき」ということではないということです。なぜならゴミは無くならないからです。

清掃員が差別されてきた歴史的背景

日本では江戸時代、「士農工商」という身分制度の下で、清掃や屠殺、皮革加工などの仕事は「穢れ」とされ、差別の対象になってきました。明治以降に身分制度は廃止されましたが、清掃業=低い地位という職業差別のイメージは形を変えて続いてきました。

さらに高度経済成長期の「大量消費・大量廃棄社会」では、ごみは「勝手に消えるもの」と考えられ、清掃業務の大切さが軽視される傾向がありました。これが、大きな問題で、さらに現代の偏見にもつながっています。

清掃業の社会的価値と再評価

偏見の有無にかかわらず、清掃やごみ収集は社会に不可欠な仕事です。

  • 地域の衛生を守るエッセンシャルワーカー
  • 災害時やコロナ禍でも止まらない社会のインフラ
  • ごみを資源として扱い、循環型社会を支える存在

実際に1970年代の「ゴミ戦争」では、市民がごみ処理の重要性に気づき、清掃職員の評価が一気に高まりました。これは、清掃業の社会的評価を見直す契機となった出来事でした。

西神清掃の想い

私たち西神清掃は、明石市で清掃・ごみ収集を担う企業として、日々地域の環境と暮らしを守っています。

「地域に欠かせない存在でありたい」
「どんな仕事にも誇りがある」

そう信じて、一つひとつの仕事を誠実に行っています。
清掃業であるがゆえに、偏見や差別の視線が向けられることもありますが、それ以上に「ありがとう」という言葉や、市民の皆さまの温かい気持ちを日々いただき、それが私たちの大きな力になっています。

まとめ:偏見から、感謝と尊重を

今回は、あえて偏見というテーマからゴミについて考えることで、問題の本質に気付いていただけると嬉しいです。

清掃やごみ収集の仕事は、決して「汚れ仕事」ではなく、地域を支えている仕事で、職業差別や偏見もありますが、最終的には「ありがとう」という気持ちを広げることこそが、大きな一歩になります。

次にごみ収集車を見かけたとき、ぜひ「おかげで街がきれいになっている」と思ってみてください。
感謝の思いが、清掃員や収集作業員の誇りを支える大きな力になり、なにより、一人ひとりのそうした思いは明るい未来を創っていくことになると思います。

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